葵使(あおいつかい)出発式に参加しました。
2025-03-25
3月23日(日)に上賀茂神社において葵使出発式が行われ、京都静岡県人会の有志が参加しました。
葵使(あおいつかい)は、1610年に上賀茂神社の二葉葵を徳川家康が駿府城に献上させたことに始まる行事です。家康が江戸城に移ってからは、献上先が江戸城となり、大政奉還まで続けられました。
徳川家康の駿府城入城400年にあたる2007年(平成19年)に、上賀茂神社の地元住民の協力により、葵使が140年ぶりに復活しました。復活後は、二葉葵が久能山東照宮(静岡市駿河区)へ奉納されています。
現在では、毎年静岡市で開催される静岡まつりの「葵使歓迎式」において、静岡市にも二葉葵が届けられています。
葵使は、単なる歴史的な行事の復興にとどまらず、人と人とを結びつける役割も担っています。
葵使によって届けられた二葉葵は、静岡市立葵小学校で毎年大切に栽培されています。大きく育った二葉葵は、再び上賀茂神社に届けられ、葵祭の装飾品である葵桂(あおいかつら)として使用されます。
葵使の交流をきっかけに、上賀茂小学校と葵小学校の生徒たちの交流も続いています。
ちなみに、葵祭で使用される二葉葵は非常に多く、地元のみでの栽培では不足するため、2010年から「葵プロジェクト」が始まりました。このプロジェクトでは、全国各地で二葉葵が栽培され、上賀茂神社に納められています。
神社社務所前において出発式の説明を受けています
これから境内に向けて出発します
一同、本殿に向かっています
御物忌橋に架かる玉橋を渡って楼門をくぐり本殿に向かいます
教育長から小学生の代表に二葉葵が手渡されます
神社の祢宜からもう一人の小学生に二葉葵が手渡されます
高井宮司からご挨拶
京都市教育長が市長からの挨拶文を代読
静岡市長・静岡まつり実行委員長からの挨拶文を杉橋会長が代読
出発式が無事終了し、社務所前で記念撮影!